泥棒の侵入を防ぐ家づくり!戸建て住宅で被害を防ぐためのアイデア11選
家に侵入する泥棒のイメージ

家づくりコラム

泥棒の侵入を防ぐ家づくり!戸建て住宅で被害を防ぐためのアイデア11選

家に侵入する泥棒のイメージ

泥棒が家に入る「空き巣」は身近な問題で、令和4年には1日あたり43件のペースで発生しています。宅配業者を装ったり、窓を破ったりする手口も増えているため早急な対応が必要です。マンションよりも被害が多いとされる一戸建てでは、防犯が欠かせません。この記事では、住まいと家族の安全を守るための注意点や予防策を紹介します。
(参考:警視庁「侵入窃盗の発生場所別認知件数」)

泥棒が狙う家の特徴や条件

泥棒対策をしている家の外壁

令和4年の泥棒による侵入窃盗は、43.9%が一戸建住宅で発生しました。次いで、一般事務所が13.1%、3階建以下の共同住宅が10.7%という結果です。データから分析すると、低層階の住宅は「空き巣にねらわれやすい」とわかります。

戸建ての場合、高くても2階か3階建てとなり、マンションに比べて用意に侵入が可能です。また、隣家との間を隔てる塀や庭の植物が死角となるケースも多く見受けられます。

とくに、以下のような家は、泥棒が侵入しやすいです。

・夜間でも門灯が点いていない
・塀や生け垣があり、敷地内の様子が外から見えにくい
・道路との境目の木が目隠しとなっている
・塀やバルコニーをつたって2階へ登りやすい
・セキュリティ対策が見当たらない
・近所付き合いがなさそう
・窓を開け放しにしている

泥棒の多くは下見を重ね、バレずに侵入しやすい家を物色しています。「わが家は大丈夫だろう」と思わずに、「狙われているかもしれない」という意識を常に持って安全対策をおこないましょう。

(参考:警視庁「侵入窃盗の発生場所別認知件数」)

泥棒に狙われやすい家の危険な設備

泥棒の標的となる家には、特定の設備が装備されているという傾向があります。一見便利に思えるアイテムも、泥棒にとっては侵入の手助けとなるため注意が必要です。マイホームを計画する際は、防犯面も意識して設備選びをしましょう。ここでは、危険な設備と効果的な対処法について紹介します。

危険な設備1:物置やカーポート

物置やカーポートは家のすぐそばに設置される傾向が高く、泥棒にとっては格好の足場となりやすいのが問題です。とくに、物置から1階の屋根に登り、窓から侵入する事例が多く報告されています。

また、2階の窓は油断しやすく、鍵を開けたままの状態にしておくと危険です。カーポートの屋根も、樹脂素材であれば人が乗ったら割れてしまうと考えるかもしれません。しかし、侵入のプロである泥棒にとっては、簡単に克服できてしまいます。

対策としては、物置やカーポートは建物から離れた場所に配置するのがおすすめです。敷地面積に余裕がない場合は、不審者が警戒するセンサー照明や防犯カメラの設置も効果があります。

危険な設備2:面格子

面格子は窓の外側に取り付けられ、防犯やプライバシーの保護を目的としてお風呂場やトイレで人気の設備です。しかし、見た目が頑丈でも実際は簡単に外せる場合が多く、セキュリティ対策としては少し頼りない存在かもしれません。とくに、家の裏手や人気のない場所に設置されていると、空き巣の侵入経路として狙われやすくなります。

窓に面格子を取り付ける際は、頑丈で太い格子や、ねじを隠すブラケットカバーを選ぶのがおすすめです。また、通常のドライバーでは緩められないワンウェイタイプのねじを使用した面格子もあるので、詳しくは住宅会社や工務店の担当者にアドバイスを求めましょう。

危険な設備3:シャッター

窓からの侵入対策として、シャッターを閉めておけば安心というイメージはありませんか。シャッターには大きな欠点があり、泥棒にとっては住民が留守にしているかどうかを簡単に判断できてしまうというのが課題です。駐車場に車がなく、昼間でもシャッターが閉まっている家は住民が不在と見なされてしまいます。

窓にシャッターを設置するだけでは完全な対策とはならないと心得たうえで、戸締りを十分におこないましょう。また、シャッターのない窓ガラスは、侵入されにくい防犯ガラスを採用するのもおすすめです。

泥棒対策として家のセキュリティを強化する8つの方法

家のセキュリティイメージ

一戸建て住宅で人気の設備には泥棒が侵入する危険性もあるとお伝えしましたが、家のセキュリティ機能を高めればリスクを大幅に減らせます。とくに注文住宅は自由度が高いので、積極的に取り入れてみましょう。ここでは、比較的手頃な金額でできる対策を8つ紹介します。

防犯1:センサー照明

センサーライトは、人や動物の動きを感知して自動的に点灯する照明器具です。周囲が暗くなってから泥棒が家に近づいた際にセンサーが反応して突然明るくなるため、侵入を未然に防げます。日中であればライトそのものを目視できるので、泥棒が下見に来た時点で警戒するアイテムです。費用も3000円程度で手に入る商品も多く、インターネットでも手軽に買えます。

センサーライトの取りつけを推奨するのは、主に以下の場所です。

・玄関
・アプローチ
・勝手口付近
・駐車場
・周囲から見えにくい窓の近く

防犯2:録画機能付きインターホン

録画機能付きインターホンは、ボタンが押された瞬間や通話中の様子を自動で録画する機能を備えています。泥棒は侵入前にインターホンを鳴らして住民が留守かどうかを確かめる傾向があり、もし侵入されても録画された映像から犯人の特定が可能です。ただし、最近は録画機能を警戒し、カメラに映らない場所からインターホンを操作する泥棒も増えているので注意しましょう。

また、多くの住宅会社では録画機能付きインターホンが標準装備となっているものの、静止画タイプだと人の顔が映らない場合もあります。事前に製品情報を確認し、動画で記録できるタイプを選ぶのがおすすめです。

防犯3:防犯カメラ

マンションや店舗でよく見かける防犯カメラは、個人宅でも侵入防止の役割を果たします。万が一の空き巣に入られてしまっても、録画された映像を警察に提出すればスムーズな操作が可能です。さらに、防犯カメラの存在自体が侵入を思いとどまらせる効果もあります。

価格や性能には幅があるものの、1万円程度で購入できる製品も少なくありません。家の複数箇所に設置しても、工事費を含めて10万円程度に収まる可能性も十分あります。ただし、録画の安定性やSDカードが盗まれるリスクなどの問題点もあるため、製品選びには注意が必要です。

防犯4:防犯砂利

防犯砂利とは、人が歩くと大きな音を発生させる特殊な砂利です。足音が響くため、近隣住民が不審者に気づきやすくなるというメリットがあります。泥棒が侵入しようと敷地に足を踏み入れた際も、音から周囲にバレるのを警戒して逃げ出す可能性が高くなるので防犯効果は抜群です。

防犯砂利のおすすめポイントは、効果に対して費用が安い点にあります。たとえば、30坪の家の周囲をコンクリート舗装した場合と、防犯砂利を敷いた場合では8万円程度安く仕上がります。しかし、防犯砂利は軽いため、豪雨や強風で流されたり飛ばされたりするリスクに注意が必要です。砂利を減らさないためにも、塀や建物で飛び出しを防ぎましょう。

防犯5:防犯性の高い玄関ドア

玄関ドアの安全性を高めるためには、ディンプルキーとスマートキーがおすすめです。

ディンプルキー

鍵山がなく、表面に深さや大きさの異なる多数のくぼみが施されています。配列や組み合わせのパターンが多く、合鍵をつくりにくいというのが特徴です。空き巣によるピッキング被害を防ぎやすく、セキュリティを気にするご家庭に人気があります。

スマートキー

ポケットやバッグにしまったままでも玄関の解錠や施錠ができるため、小さなお子さんとの暮らしや荷物で両手が塞がっている場面に便利です。自動施錠機能を備えている製品もあり、鍵の閉め忘れを防げるのも安心です。さらに、鍵を無効化できる登録解除の機能もあるため、テンプルキーよりも高い防犯性を望めます。

防犯6:防犯ガラス

防犯ガラスは、2枚のガラスの間にフィルム(中間膜)を挟んだ仕様です。衝撃に強く、割れにくいというのが特徴で、泥棒の侵入防止にも役立ちます。住宅に取り付ける方法には、「防犯ガラスの窓を採用する」方法と「通常の窓にフィルムを貼る」方法の2種類です。

新築住宅の場合は、事前にフィルムが挟んである防犯ガラスを取り付けるとコストを節約できます。防犯ガラスのフィルムは工場で貼られるのに対し、後からフィルムを貼るのは手作業となるためです。

また、防犯ガラスは台風などの強風による飛来物が当たっても、ガラスの破片が飛び散らず安全です。ケガをしにくいため、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも人気があります。

防犯7:不要な窓や勝手口は設けない

警視庁のデータによれば、一戸建てで発生した泥棒被害の53%が窓からの侵入でした。つまり、防犯を意識した家づくりでは、窓の数や位置は慎重な設計が必要です。たとえば、採光が必要な廊下に窓を設置する代わりに、センサー照明を取り付ける方法があります。LED照明を使えば電気代の心配もなくなり、窓の設置費用も削減可能です。

また、勝手口も不要であれば設置しないほうが安全性を高められます。勝手口は家の裏手に設ける間取りが多く、泥棒が鍵をこじ開けて侵入するリスクが増すためです。家事や家族の動線上で必要な場合は便利なものの、泥棒の標的になりやすいという観点も忘れずに設置を検討しましょう。

(出典:警視庁「住まいる防犯110番」)

防犯8:オープン外構

オープン外構は、住宅の敷地を塀やフェンスで囲わずに外から見えやすいスタイルです。視界が開けるため、不審者が侵入しても発見しやすいという特徴があります。泥棒は誰かに目撃されることを非常に恐れるので、防犯としては効果的です。高い塀に囲まれた家は侵入が困難で安全だと感じるかもしれませんが、一旦忍び込まれると外からの目が気にならないため、空き巣被害のリスクが高まります。

オープン外構はプライバシーを心配する声があるものの、部分的に柵を設けたり、葉の多い木を植えたりすれば視線は気になりません。木を植える場合は、一年中目隠し効果があり、掃除の手間も省ける常緑樹がおすすめです。

泥棒を寄せ付けないために家でできる防犯

近所のママ友と笑顔で団らん

泥棒を寄せ付けないためには、家の設備だけでは不十分です。日常生活においても危機意識を持ち、隙を見せないように心がける必要があります。ここでは、すぐに実践できる暮らしの中の防犯を紹介しましょう。

不在だと思われない工夫をする

泥棒は留守の家を標的にしやすいため、長時間不在にする際は注意が必要です。夜でも洗濯物を干していたり、ポストに郵便物がたまっていたりすると留守がバレてしまいます。空き巣被害に合わないためには、常に誰かがいるように演出しましょう。最近はIoT家電の普及により、外出先から操作できる照明もあります。

近所づきあいで地域の安全性を高める

近所の人やコミュニティとは積極的に関わり、不審者を目撃した場合には迅速に通報できるような関係を築いておくと安心です。日常的に挨拶や軽い会話を交わし、地域のつながりを大切にしましょう。実際、近隣住民に声をかけられて泥棒が侵入を諦めるケースもあるため、顔見知りを増やしておくと不審者を見分ける際に役立ちます。

短時間の外出でも施錠を怠らない

ゴミ捨てや回覧板の配布のように短時間だけ家を空ける機会でも、施錠を怠ると泥棒に侵入のチャンスを与えてしまうので要注意です。玄関付近に家の鍵や貴重品を置いていると、一瞬の隙をついて盗まれてしまう恐れもあります。合鍵をつくられてしまうと、家族の安全が脅かされてしまい危険です。「少しだけ」と気を緩めずに、常に泥棒を警戒して行動しましょう。

家の周りを整えて防犯意識の高さをアピールする

泥棒に対して「防犯意識が高く、しっかりしている」という印象を抱かせるためには、家の周りを清潔に保つことが重要です。庭に雑草が生えたり、玄関が汚れたりしていると、危機管理能力が低いと受け取られてしまいます。また、植木や不用品が乱雑に置かれていると、泥棒が身を隠しやすくなるので整理整頓は欠かせません。

まとめ

泥棒が家に侵入してお金や貴重品を奪われてしまうと、物理的な損失だけでなく精神的なダメージも受けてしまいます。セキュリティの整っていない生活は、常に不安を感じてストレスの原因です。とくにお子さんが留守番をする機会の多いご家庭では注意する必要があります。記事で紹介した対策を取り入れ、安心して暮らせる家づくりを目指しましょう。

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