子育てしやすい家づくりとは?家づくりのポイントから間取りまで詳しく紹介
子育てしやすい家づくりとは?家づくりのポイントから間取りまで詳しく紹介

家づくりコラム

子育てしやすい家づくりとは?家づくりのポイントから間取りまで詳しく紹介

子育てしやすい家づくりとは?家づくりのポイントから間取りまで詳しく紹介

これから家づくりを検討している方の中には、子育てしやすい家を建てたいと考えている方は多いのではないでしょうか。子どもが安心してのびのびと生活することができ、子育ての負担を軽減できる家が理想的です。間取りや住宅設備など子育ての目線でこだわることで、子育てしやすい家になるのです。

本記事では、子育てしやすい家づくりのポイントを紹介します。間取りを検討する際の注意点から安全対策まで、子育てしやすい家を建てるための重要なポイントを解説します。

子育てしやすい家づくりのポイント

子育てしやすい家づくりのポイント

どこからでも子供を常に見守れる空間にする

家のどこにいても常に子どもを見守れる空間にすることは大切です。特に小さいお子様の場合は、家の中に危険な場所はたくさんあるため、目を離すと怪我をする危険性があります。親が家事をしている間も、常に子どもを気にかけることができる間取りを意識しましょう。

たとえば、キッチンから常にリビングの様子を確認できる設計にすると安心です。屋内から庭で遊んでいる子どもの様子を確認できる間取りにすることも重要になります。親がどこにいても子どもを見守れる設計になっているかを意識しながら間取りを確認しましょう。

収納スペースを充実させる

子育てをする家庭では子どもの分も含めて多くの衣類や荷物が生じるため、収納スペースを充実させることが大切です。特に子どもが多い家庭の場合は、すべての荷物を収納しきれなくて困るケースがよくあります。家づくりを進める際に収納スペースを重視することで、荷物をきちんと収納することができて、快適な暮らしを実現できるでしょう。

たとえば、ウォークインクローゼットを導入するという選択肢があります。ウォークインクローゼットであれば、広々とした収納スペースを確保でき、衣替えの必要もなくなる点がメリットです。

家事がしやすい生活動線にこだわる

子育てしやすい家づくりのポイントとして、家事がしやすい生活動線を重視することをおすすめします。日々の家事をこなす上で生活動線は大きな影響を与える要素です。無駄な移動をする必要がない生活動線を整えることができれば、快適に家事を進められます。

生活動線を考える際には、実際の暮らしをイメージしてみることが重要です。掃除や洗濯、料理といった家事をする際に、家の中をどのように移動するのかイメージします。その際に、できるだけ移動距離を短くできるように生活動線を整えるのがポイントです。

キッチンまわりや水回り、収納スペースの家事動線が整っていると、日々の家事をストレスなくこなせるようになります。

子供の成長に備えて個室を用意する

子どもが将来大きくなったときに備えて個室を用意しておくことは大切です。子どもが小さい頃は両親と同じ部屋で寝る家庭はたくさんあります。しかし、子どもは大きくなると自分の部屋を欲しがるものです。個室を与えることで子どもの成長に良い影響を与えます。

兄弟姉妹が複数いる場合は、1つの部屋を共用させるケースも多いです。しかし、子どもがある程度まで大きくなると、兄弟姉妹で1つの部屋を使うのを嫌がります。最終的には、それぞれの子どもに1つの個室を与えられるように家を設計しましょう。

子供と出入りしやすい玄関を準備する

子どもが小さい頃は一緒に玄関を出入りするケースが多いため、玄関を広く設計することが大切です。赤ちゃんがいるならば、ベビーカーを置けるスペースを確保しておきます。
子どもが複数いる場合は、靴や傘などの量が増えるため、玄関のスペースが広くないと不便に感じるでしょう。

玄関に子どもの外遊びの道具や三輪車などを収納するケースもありますから、たくさんの荷物を収納できるスペースを玄関に用意しておくことが大切です。

子育てしやすい間取りのポイント

子育てしやすい間取りのポイント

子育てしやすい家にするには間取りが大切です。間取りを考える上でどんな点を重視した方が良いのかポイントを紹介します。

オープンキッチンを取り入れれば調理中にリビングを見渡せる

調理中に子どもを見守りたい場合にオープンキッチンは最適です。オープンキッチンとはキッチンとリビングが壁によって仕切られていないキッチンを指します。キッチンからリビングまで1つの空間になっており、子どもが何をしているのか常に把握できるのがメリットです。

オープンキッチンのレイアウトにはアイランドキッチンとペニンシュラキッチンがあります。アイランドキッチンとは、キッチンの作業台が壁に接していないタイプのキッチンです。作業台が独立していて、島のように見えます。そのためキッチンに移動しやすいのがメリットです。

ペニンシュラキッチンは、キッチンの1辺が壁に接しているレイアウトになっているタイプのキッチンです。キッチンのスペースがあまり広くなくても採用しやすい点がメリットです。

ランドリールームを取り入れて洗濯を効率的に進められる

洗濯を専用に行うための空間がランドリールームです。ランドリールームを取り入れると洗濯作業の効率が高まります。ランドリールームの中で洗濯機を使い、干して、取り込むといった作業を移動することなく完結できるのがメリットです。

子育て家庭は洗濯物がたくさんあるため、洗濯に時間がかかります。少しでも洗濯を効率的に行い時間短縮するのにランドリールームは最適だといえるでしょう。

注意点としてランドリールームを取り入れると建築コストがかかります。ランドリールームのための空間を確保して、内装工事と配線工事が必要になるからです。住まいの床面積や予算を考慮した上でランドリールームの導入を検討しましょう。

スタディコーナーを設置すれば子供の勉強をサポートしやすい

スタディコーナーは、主に子どもが勉強するためのスペースのことです。たとえば、リビングのそばにスタディコーナーを設置することで、親が子どもの勉強を見守りやすくなります。子どもは分からない点があれば、近くにいる親に質問しやすいなどのメリットがあります。

また、スタディコーナーは親が仕事をするスペースとしても活用できます。たとえば、テレワークのため自宅で仕事をすることになった場合にも、スタディコーナーがあると便利ですよね。

ただし、スタディコーナーを設けることで家事動線に影響するケースもあります。どんな場所にスタディコーナーを設置するのか注意しないと邪魔な空間になり、勉強にも集中しにくくなる場合がある点に注意しましょう。

庭があれば公園まで行かなくても子供が遊べる

自宅に庭があると、子どもを外で遊ばせることができます。わざわざ公園まで行く手間がかからず、安全に子どもを遊ばせられるのがメリットです。

また、庭があれば家庭菜園やガーデニングに活用することもできます。植物や野菜を育てる際には、子どもにも手伝ってもらうことで教育的な効果を期待できるでしょう。

ただし、庭を確保するためには当然スペースが必要になり、家づくりの費用が高くなる点はデメリットです。また、庭の掃除や雑草取りなど手入れに手間がかかります。

リビング階段で家族と自然に顔を合わせられる

子育てファミリーが家を建てる際には、リビング階段を設置するケースもあります。リビング階段とは、リビング内に階段を設置する間取りのことで、家族が顔を合わせる機会が増えやすくなります。小さな子どもが勝手に2階へ上がらないように見張れるのもメリットです。

リビング階段は吹き抜けと組み合わせることができます。吹き抜けを取り入れることで開放感が生まれる点もリビング階段のメリットです。吹き抜けのある家は、家全体が明るい雰囲気になりますよね。

ただし、リビング階段を設置すると音や臭いなどが2階にまで伝わりやすくなる点がデメリットとして考えられます。また、リビングの空間が広くなることで冷暖房の効率が悪くなります。来客があるときに必ず顔を合わせなければ2階へ行けない点も想定しておきましょう。

子育てしやすい家づくりは安全対策を意識することも重要

子育てしやすい家づくりは安全対策を意識することも重要

特に小さい子どもを育てる場合は、安全対策に気を配ることが大切です。子育てをしやすい家づくりのためにどのような安全対策を取り入れることができるのか紹介します。

バリアフリー化を検討しておく

子育てしやすい家を実現するためにバリアフリー化を検討しましょう。バリアフリーといえば、高齢者や障がいのある人のための住まいというイメージがあります。実際には、バリアフリー住宅は子どもにとっても住みやすく、子育ての負担を軽減するのにも役立つものです。

たとえば、車いすのためのスロープを設置すると、ベビーカーも快適に移動させられます。ベビーカーを直接スロープによって屋外にまで移動させることができるため便利です。

バリアフリー化によって滑りにくい床材を導入することで子どもも安全に過ごせますし、お風呂場にも滑りにくい床材を採用すれば、転倒するのを防ぐことができるため安心です。また、住まいのバリアフリー化を進めておくことで、自分たちが高齢になってからも暮らしやすい住まいを実現できます。

転落事故への対策をしておく

子育てしやすい家を実現するために転落事故への対策を考えることは大切です。毎年のように子どもの転落事故は発生しています。考えたくはありませんが窓やベランダから子どもが転落するケースは珍しくありません。しっかりと転落事故防止の対策を取り入れるようにしましょう。

たとえば、バルコニーへ子どもが勝手に侵入できないように鍵の位置を高く設計するという対策があります。補助錠を高い部分に設置して簡単に開けられなくすることも可能です。また、手すりを子どもの手が届かない高さにして、登れないようにしておくことも検討しましょう。

チャイルドロックを付けておく

子どもがいる住まいにはチャイルドロックを付けておくと安心です。チャイルドロックとは小さな子どもが簡単に開けられないような仕様の鍵のことであり、さまざまな扉に設置できます。

たとえば、子どもが包丁や食器に手を触れないようにするためにキッチンにチャイルドロックを付けることが可能です。チャイルドロックが搭載されたシステムキッチンはたくさんありますのでキッチンを検討する際に確認してみてください。

また2階のバルコニーがある場合、部屋にチャイルドロックを付けて子どもの転落を防ぐことも大切です。子どもが入って欲しくない部屋があるならば、チャイルドロックを検討しましょう。

また、チャイルドロックと関連してドアに指を挟まないようにする対策をすることも大切です。たとえば、ソフトモーションでドアが閉まるタイプの製品であれば、指を挟みにくくなり、怪我を防止できます。

どこまで考えるかにもよりますが、子供が小さい時期は危険でいっぱいです。事前に想像できる範囲でできる限りの対策をされることをお勧めいたします。

防犯対策も考えておく

子どもを危険から守るために防犯対策についても検討しましょう。たとえば、窓ガラスは防犯ガラスを採用することで外部からの侵入を防ぐことができます。防犯ガラスであれば外部からの衝撃に強くなり、ガラスが割れにくくなる点もメリットです。

また鍵は二重ロックのものを採用すると防犯性能を高めることができます。ピッキングされにくくなり、空き巣などの被害を防げるでしょう。

外部から侵入されやすい場所にセンサーやアラームを設置するのも効果的です。センサーやアラームによって、侵入者がいることをすぐに把握できます。大きな警報音が鳴るシステムであれば、侵入者を追い払うことが可能です。

インターホンは子どもが利用することも想定して選ぶと良いでしょう。通話機能やカメラ機能のあるインターホンであれば、子どもは来訪者を確認できます。IoTに対応したインターホンであれば、外出中にもスマホで来訪者への対応が可能です。

子育てしやすい家づくりは子供が巣立った後のことも考慮しておく

子育てしやすい家づくりは子供が巣立った後のことも考慮しておく

子育てしやすい家づくりでは、子どもが巣立っていった後のことも考慮した間取りにすることも大切です。子どもが巣立った後に備えた家づくりのポイントを紹介します。

キッチンやランドリールームなどは1階に設置しておく

キッチンやランドリールームなどが1階にあると2階に上がらなくても家事を済ませることができます。高齢になると階段の上り下りが大変になります。できるだけ階段を使わなくても済むような間取りにしておくことで、将来に備えられます。

また、1階にキッチンやランドリールームなどがまとまっていると、子育てもしやすいです。常に1階で家事を行うことができ、子どもの様子を見守ることができます。

家事を行う部屋を1階に集中させることで家事動線を短縮できるのもメリットです。たとえば、キッチンが1階にあり、ランドリールームが2階にあると、家事の度に往復する必要があり負担がかかります。1階に集まっていれば、移動する距離は短く、効率的に家事を進められるでしょう。

フリースペースを用意しておく

子育てしやすい家づくりの際には、フリースペースを用意しておくと便利です。フリースペースはどんな用途にも利用できますから、子育てに活用できるだけではなく、子どもが巣立った後もさまざまな活用の仕方があり便利な空間です。

たとえば、子どもが勉強したり遊んだりするスペースとしてフリースペースを利用できます。あるいは、テレワークをするスペース、工作をする作業スペースなどに活用するパターンも多いです。フリースペースは子どもの成長や家族構成の変化などに合わせて用途を使い分けられます。

まとめ

今回は子育てしやすい家づくりのポイントやおすすめの間取りを紹介しました。子育てしやすい家を目指すならば、子どもの面倒を見やすくて、家事も行いやすい家にすることが大切です。他にも、安全対策や防犯対策、バリアフリー化なども意識することで、子育てしやすい家になります。

もちろん全てが実現可能というわけではありませんが、今回ご紹介した内容を知った上で間取りを検討されると良いと思います。ぜひ理想の住まいを叶える参考にしてくださいね。

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