平屋住宅を新築で建築する費用相場はどれくらい?費用を抑えるポイントも解説
平屋住宅を新築で建築する費用相場はどれくらい?費用を抑えるポイントも解説

家づくりコラム

平屋住宅を新築で建築する費用相場はどれくらい?費用を抑えるポイントも解説

新築で家を建てる際に2階建てではなく、平屋を検討している人が増えてきました。

「ワンフロアで快適に過ごせる」「大きな空間が生み出す開放感がいい」といった理由から、いま人気の注文住宅が平屋住宅です。

近年、平屋住宅の人気は数字にも表れています。国土交通省の調べによると、2000年当初の戸建て住宅市場において平屋の建築割合は約7%台の推移だったのに対して、2020年には約13%台にまで、右肩上がりで急成長しているとのことです(※)。

そんな人気の平屋住宅ですが実際に建築するとなると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか? そこで今回、平屋住宅の建築する費用相場に着目してご説明いたします。また、併せて、いざ新築で建築する際にできるだけ費用を抑えるポイントについても解説します。

これから平屋住宅を建築しようとする方は、ぜひ最後までお読みいただき、理想のマイホーム建設の参考になさってください。

※参照:国土交通省「平成30年 住宅・土地統計調査」

平屋を新築で建てるときの費用の相場

平屋を新築する場合、費用の相場はいくらぐらいかかるものなのでしょうか。平屋建ての一般的な坪単価と建築費用、土地代を解説していきます。

平屋住宅の坪単価の相場

平屋住宅の坪単価の相場

まず、新築平屋の建築にかかる費用相場を、本体工事費用の坪単価からイメージするといいでしょう。

木造の平屋住宅の場合は、本体工事費用の坪単価が、約40~60万円といわれています。

坪単価とは、家を建てる際に1坪あたりにどれくらいの費用がかかったかを示すものです。建設する土地の広さはさまざまですので、単純な価格の比較では高いのか安野々かわかりません。そこで1坪あたりの金額を算出して価格の目安にすることが坪単価です。

「本体工事費÷延べ床面積」で算出できます。

(例)
本体価格3000万円で延べ床面積75坪だった場合
3000÷75=坪単価40万円
※付帯工事費、諸費用などは含みません

平屋建ての坪単価の相場は2階建て住宅よりも費用がかかるとも言われていますが、それは住宅建築ではどれも同じで、どのくらい建築に費用をかけるか(こだわるか)で価格は変動します。よりよい材質・建材、建築構造を採用することで坪単価が70万円以上する場合もあります。

そのよう相場の中でいま若い世代の方々に人気を集めているのが、ローコストの平屋住宅です。ローコストの平屋住宅とは、延べ床面積を20〜30坪に抑えることで、本体価格を1000万円以下に抑えたものです。このような現実的に手が届く価格で住宅建築を検討できるのも平屋の魅力です。

平屋を建てるときに必要な土地を用意する

平屋を建てるときに必要な土地を用意する

また、土地がない場合には、土地代も必要になります。

平屋を建てるための土地の広さと費用について、調べ方と計算方法を紹介します。建築費用と併せて、予算を考えるときの参考になさってください。

平屋を建てるときに必要な土地代のもとめ方

平屋を建てる際に土地をもっていない方は、土地を用意する必要があります。

「土地代金+税金・諸費用5〜10%」で算出できます。

気になる土地が見つかったら、そのエリアの建ぺい率から、平屋でどのくらいの広さの建物が建てられるのかを確認してみるとよいでしょう。
建ぺい率とは、土地の面積に対し、建てられる住宅の面積の上限を定めた法律です。具体的には以下の計算式で表せます。

建ぺい率=建築面積÷敷地面積×100

例えば、土地の敷地面積100㎡に対して建ぺい率が70%であれば、建築面積が70㎡までの家が建築できます(平屋では延床面積が建築面積になります)。

建ぺい率は、行政によって用途地域ごとに30~80%と定められています。自分で調べる際には、建ぺい率は市区町村などのホームページでも調べることができますし、近くの不動産会社に相談すれば教えてもらえます。

【検証】20坪・30坪の平屋に必要な土地の広さと費用

実際に、20坪・30坪の平屋に必要な土地の広さ(敷地面積)と費用を計算してみましょう。

■敷地面積を比べた場合(建蔽率は50%ととします)
建築面積20坪30坪
必要な敷地面積132㎡198㎡
■土地代の比較(国土交通省のデータを基に算出)
1㎡における平均価格20坪の平屋の土地代30坪の平屋の土地代
東京38万900円5027万8800円7541万8200円
大阪15万700円1989万2400円2983万8600円
兵庫10万5900円1397万8800円2096万8200円

東京の平均価格は高く感じますが、都心を離れた郊外のエリアによっては数万円台の場所もあるのでその落差は大きいです。大阪と兵庫の土地代は、建築費用と同額ほど、または少し高額な程度となっています。

土地相場がわかると、建築エリア、建設予算の見直しができて、より理想の平屋建設に近づけます。ご自身で調べる場合は国土交通省のホームページで公示されている「地価公示・都道府県地価調査」を確認するといいでしょう。
また、より土地の状況を知りたい場合は、地域に密着している地元の工務店に相談してみるのもおすすめです。土地周辺の雰囲気、今後の地域の発展の展望など、数字でわからない土地の魅力について教えてもらえるかもしれません。 利用するがおすすめです。

関連リンク:国土交通省「都道府県別・用途別平均価格」
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/content/001421737.pdf

関連リンク:国土交通省「地価公示・都道府県地価調査」
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_fr4_000001_00072.html

関連リンク:e-Stat「住宅・土地統計調査」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200522&tstat=000001127155

平屋建ての予算を抑えるポイント7選 これから平屋を建てようとワクワクしながら、建築プランを検討してみると…「予算オーバー」になってしまったという方も少なくないのでしょうか? 実は平屋は2階建てに比べて床面積が少ないために間取りを考えるのが難しく、あれこれと要望を追加するとあっという間に想定していた予算を超えてしまうのです。 そこでここでは、平屋を建てる上で、予算を抑えるポイントを7つご紹介します。このポイントを念頭におくと予算を抑えた建築プランを考えられますよ。

ポイント① 外観のデザインをシンプルなものにする

外観のデザインをシンプルなものにする

建物全体を長方形、正方形といったシンプルな外観にすることで、建築費用はぐっと抑えることができます。 壁の凹凸が多いと外壁の面積が増えてしまい、そのぶんの工事の手間がかかりコストも上がってしまいます。できるだけシンプルに外観になるように間取りかから設計していきましょう。 そのような観点から、シンプルでも高級感あふれるデザインとなる「和モダン」は平屋住宅のデザインで人気があります。シンプルなデザイン=和風の清潔なデザインということで、シンプルな造作であっても高級感を感じます。「平屋 和モダン」で検索すると多数実例がでてきますで、ぜひご覧になってみてください。

ポイント② 屋根の高さを低くする

屋根は勾配が大きいものほど面積が大きくなって建築費用が高くなります。低い形状、シンプルな形状を選ぶことで予算を抑えられます。 屋根には、以下の4つが代表的なものがあります。

・切妻屋根(きりづまやね)
・寄棟屋根(よせむねやね)
・片流れ屋根
・方形屋根

建築費用面では、片流れ屋根がもっともコストを抑えられる屋根とされています。しかしながら、屋根には住宅の温度を守る重要な機能があります。夏は太陽の熱を遮り、冬は室内の暖房を逃がさないという大切な機能があるので、予算の面だけでなく、快適に一年中を過ごすために機能と比較して、しっかり費用対効果を検討しましょう。

ポイント③ 必要な部屋だけをつくる

シンプルな構造で建設費用を抑える平屋の間取りでは、より厳選した部屋作りが大切になります。 限られた敷地面積での建築なので、さまざまな要素を盛り込むんでしまうと、すぐに坪数が増えてしまいます。間取りを決めたら、それぞれのお部屋が実際の暮らしの中できちんと目的を達成している(本当に必要)か、頭の中でシミュレーションをしてみるといいでしょう。

ポイント④ 廊下をできるだけ減らす

廊下が少ない間取りのメリットは、家の中を最大活用できることです。 部屋同士を隣接することで、廊下の面積を限りなく小さくできてコストダウンにつながります。プライベート空間(寝室、個室)と共同空間(リビング、バス、トイレ)に住みやすい空間をとるためには廊下が必要になりますが、できるだけ廊下を減らす間取りを計画しましょう。

ポイント⑤ 住宅設備を安価なものにする

個々に安価な住宅設備を選ぶことで、全体の住宅設備にかける費用を抑えることができます。 住宅設備である、キッチン、お風呂・浴室、トイレ、洗面所、ホームセキュリティなどにはさまざまなグレードがあります。住宅設備の性能が高いものは当然高価です。ですが個々の住宅設備を選択する際に、ご家族のライフスタイルを鑑みて、搭載機能の必要可否を検討しながらグレードを選ぶことで、住宅設備にかけるトータルの費用を抑えることができるでしょう。

ポイント⑥ 収納なぶんだけ作る

平屋の収納スペースは、ご家族の人数と目的を考えて必要な分だけ設けましょう。 平屋は2階建てに比べて床面積が狭いため収納スペースが不足しがちですが、工夫して収納スペースを確保しましょう。例えば、家族共有の「ウォークインクローゼット」を設ける、デッドスペースを活用して「屋根裏部屋」「床下収納」を設けるなどを検討するといいでしょう。

ポイント⑦ 省エネ性能の高いZEH住宅を検討する

初期費用がかかる省エネルギーZEH住宅を選んで、住み始めてからのランニングコストを抑える方法もおすすめです。 ZEH住宅のZEHとは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を略したものです。自らエネルギーを産出して、生活に必要な消費エネルギーをまかなう住宅、省エネルギー住宅のことです。 初期費用はかかりますが、自家発電によって毎月の電気代が節約できるので、住んだあとの電気代など生活するためのランニングコストを抑えることができます。末永く住まう住まう今後の出費という観点から検討してみることをおすすめします。 ZEH住宅については詳しくはこちらの記事を参照ください。

関連リンク:「ZEH住宅とは? 特徴やもらえる補助金について解説」
https://www.miyakekomuten.co.jp/column/net-zero-energy-house/

まとめ

今回は人気の平屋住宅について費用の相場や土地購入について、さらには建築コストを抑えるポイントについてご紹介しました。

平屋建てもほかの住宅建築と同じように大切なのは費用のコントロールです。費用相場を踏まえて、ご家族のライフスタイルに合わせて住宅の予算組みをすることが大切です。今回ご紹介した内容が、皆様の平屋住宅を建てる際の参考になれば幸いです。

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