注文住宅で失敗しない!おすすめ設備6選と後悔しない選び方のコツをわかりやすく解説
注文住宅のおすすめ設備を見学する夫婦

家づくりコラム

注文住宅で失敗しない!おすすめ設備6選と後悔しない選び方のコツをわかりやすく解説

注文住宅のおすすめ設備を見学する夫婦

注文住宅を新築する際、不要な設備で後悔したり、便利な設備を知らずに見逃したりするのは避けたいものです。SNSやブログでは「生活が便利になった」「家がオシャレになった」といったポジティブな情報が多く、参考にすると理想の家を実現しやすくなります。今回は、すでにマイホームを建てた方の声から厳選した注文住宅におすすめの設備6選を紹介します。記事を参考に、便利でスタイリッシュなワンランク上の家づくりを目指しましょう。

注文住宅のおすすめ設備①:ハイドア

琉球畳の和室とリビングの上吊り引戸のハイドア

ハイドアとは、床から天井まで高さがあるドアのことです。一般的なドア(約2m)を超える高さで、ドアの上部にある「垂れ壁(天井から垂れ下がった、途中までしかない壁)」がないという特徴があります。部屋全体が広く開放的に見え、ドアの向こう側から差し込む光量が増えて部屋が明るくなるというのがメリットです。

ハイドアを採用すると、ドア周りがすっきりとしたスタイリッシュな印象になります。ホテルのような高級な雰囲気を演出することも可能で、SNSでも「部屋が広く見えてお気に入り」「天井が高く見え、LDKが格好良い」など、満足度が非常に高いおすすめの設備です。

「ドアが重くならないか」といった心配の声もありますが、現代のハイドアには高性能な丁番が使われています。少ない力でスムーズに開け閉めできるため、お子さんや高齢者のいるご家庭でも安心です。一方で、追加費用がかかるデメリットもあるので、予算と相談しながら、リビング周りのドアだけをハイドアにする方法もあります。

注文住宅におすすめの設備②:フロントオープン食洗機

フロントオープン食洗器イメージ

注文住宅では、扉を手前に倒して開くタイプのフロントオープン食洗機が人気を集めています。特徴の1つとして、食器の出し入れがしやすい設計という点が挙げられます。扉を開けると内部が全面オープンするため、従来の引き出し式食洗機で感じられた「下段の食器が取りにくい」といった不便さが解消される設備です。

また、フロントオープン食洗機はその出し入れのしやすさから大型化が可能となり、4人分の朝晩の食器を1回で洗える容量を備えています。食事のたびに食器を洗う手間が省け、家事の時間を大幅に短縮できる点もメリットです。

さらに、フロントオープン食洗機の高い洗浄力 も見逃せません。引き出し式の食洗機はお湯を下からしか噴射しないため、上段の食器に洗い残しが生じる場合もあります。しかし、フロントオープンタイプでは上下からお湯を噴射するため、食器の隅々まできれいに洗い上げられるのです。

実際に導入されたお客様からも、「食器がピカピカに仕上がる」「1日1回の洗浄で済むのでとても便利」といった満足の声を多数いただいています。 食洗機を取り付ける予定がある方には、ぜひこのフロントオープン食洗機をおすすめします。

注文住宅の食洗機についてさらに詳しく知りたい方は「快適なキッチンを叶える!注文住宅の水栓・食洗機・シンク選びのポイントを紹介」をお読みください。

注文住宅のおすすめ設備③:大きめのパントリー

パントリーで片付けをする女性

パントリーとは、料理に使う食材やまとめ買いした飲み物、食器、調理器具などを収納するスペースです。パントリーの面積が広ければ広いほど、 キッチンをすっきりと片付けられます。

最近の注文住宅ではオープンキッチンが主流となっているため、リビングからキッチンが見えやすいというのが課題です。収納スペースが不足してキッチンに食品や調理器具があふれると、見た目の印象が悪くなってしまいます。生活感を出したくない方は、十分な収納力を持つパントリーの設置がおすすめです。

さらに、お子さんがいる家庭では、成長とともにお弁当箱や水筒の収納も必要になります。また、災害に備えて水や非常食を備蓄する意識が高まり、 キッチンに収納するアイテムが以前と比べて増加傾向です。

農林水産省によると、緊急時は1人あたり1日3リットルの水が必要で、3日分の備蓄が推奨されています。4人家族の場合、3L×3日分×4人=36リットル、つまり2リットルのペットボトル18本が必要です。備蓄品を収納するスペースも兼ねたパントリーとなると、大型タイプが適しています。(出典:農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」)

「パントリーの間取りや失敗しない設計のコツは「パントリーの使いやすい間取りは?失敗しない作り方の注意点を解説」をお読みください。

注文住宅におすすめの設備④:ワイドカウンター洗面化粧台

注文住宅のワイドカウンター洗面化粧台

ワイドカウンター洗面化粧台は、カウンター部分が横に広がった設計です。化粧品やタオル類をすっきり収納できるのが特徴で、収納不足になりがちな洗面台周りを整理整頓したい人におすすめします。使い勝手が格段に上がるため、注文住宅でも人気の高い設備です。

カウンターを広く設計すれば、椅子を置いてドレッサー代わりにも使えます。洗顔や歯磨きをしている人と同時にメイクができるため、朝の準備時間を効率良く過ごせて便利です。実際に利用している方からは、「朝、家族が横並びで使いながらコミュニケーションを取れる」という声が多くあります。洗面スペースが家族の会話の場として活用されている点も大きなメリットです。

注文住宅にワイドカウンター採用する際には、動線を考えた配置が重要です。メイクスペースを洗面台の奥側に配置するか、椅子の後ろに十分なスペースを確保すると、動線がスムーズで快適に使えます。

2人用の洗面台にはボウルが2つあるタイプもありますが、費用が高く掃除の手間が増えるというのがデメリットです。ワイドカウンターは比較的コストが抑えられ、メンテナンスも負担になりません。とくに「家族と洗面台の使用時間が重なる」「メイクをゆっくりできない」といった悩みを抱える方には、 ワイドカウンター洗面化粧台は非常におすすめの設備です。

注文住宅におすすめの設備⑤:セカンド洗面

セカンド洗面イメージ

セカンド洗面とは、家族が日常的に使用するメインの洗面台とは別に設けます。少しだけ水を使いたいときに便利なサブ洗面台と考えるとわかりやすいでしょう。たとえば、玄関ホール近くに設置すると、帰宅後すぐに手を洗え、玄関周りの掃除で水を使いたいときにも役立ちます。

セカンド洗面はメインの洗面台のように化粧品や洗面用具で散らかることがないため、急な来客時でも慌てて片付ける必要がありません。さらに、洗面台が2か所あれば、朝の出勤や通学前の 洗面台の混雑を解消できます。

費用が高くなりそうで不安に感じられる方もいらっしゃいますが、セカンド洗面台はシンプルな造作カウンターにボウルと蛇口を組み合わせるだけで十分です。そのため、コストを抑えて設置できる、経済的な設備をお探しの方にもおすすめします。

設置時の注意点として、ボウルの深さが重要です。深さが12cm以上ないと、水ハネを防ぎきれません。小さなボウルは水が飛び散りやすいため、防水性のある壁紙やパネルの使用をおすすめします。他にも、床材を防水性の高いクッションフロアシートにするなど、水ハネ対策も忘れずに行います。

注文住宅におすすめの設備⑥:多めの物干し金物

部屋干しする女性

物干し金物とは、天井や壁に取り付けて物干し竿を掛け、 洗濯物を室内に干せるようにする設備です。必要な数を設置しておかないと、入居後の生活で洗濯物を干すスペースが不足するという可能性があります。物干しスペースが不足すると床置きの洗濯物干しを追加で使うことになり、部屋が狭くなる原因です。

よくある間取りでは、脱衣室に物干し竿1本分の物干し金物しか設置されていません。大人2人と子ども2人の4人家族では、1回の洗濯で約12キロ分の洗濯物が出るとされています。家族4人分の洗濯物を物干し竿1本に干すと、隙間がほとんどなくなってしまうでしょう。干せたとしても風通しが悪く、乾きにくくなるのが問題です。

洗濯物に適度な隙間を空けて干すためには、物干し竿が2本掛けられる物干し金物の設置をおすすめします。洗濯機の近くに2本分の物干しスペースを確保できると便利で、室内干しとしては理想的です。

脱衣室の広さの制約で1本分しか設置できない場合は、寝室や目立たない場所にもう1か所追加する方法があります。室内干しは洗濯物を効率よく乾かさないと臭いの元になるので、設計段階で慎重に検討するのがポイントです。

注文住宅の設備費用が予算オーバーしたときの対応策3選

注文住宅の予算を抑えるためにDIYする夫婦

注文住宅でおすすめの設備を選ぶ際、希望通りにプランを立てると予算オーバーしてしまう場合があります。設備費用が予算を超えてしまったときには、以下の3つの方法を検討してみましょう。

設備の見直しやDIYでコストダウン

注文住宅でおすすめの設備を検討する際、コストが気になる場合にはリストアップした設備を見直します。可能なものから順に、少しずつグレードを下げてコストダウンを図るのがおすすめです。たとえば、浴室乾燥機の暖房機能を省略する、床暖房をガス式から電気式に変更するなど、生活の快適さを保ちながら予算内に収める方法があります。

さらに、 DIYで対応できる部分を検討するのも1つの手です。たとえば、枕棚や収納スペースの一部を後から自分で設置すれば、初期費用を抑えられます。手作りという工夫を取り入れれば、必要な設備を確保しつつ、予算オーバーを防ぐことが可能です。

設備の配置や機能を見直してコストを削減

注文住宅でおすすめの設備を選ぶ際、配置や機能を再検討してコストダウンを図る方法もあります。たとえば、アイランドキッチンやペニンシュラキッチンを検討している場合、 壁付けのI型キッチンに変更すると大幅にコストを削減可能です。壁付けキッチンはシンプルながら使い勝手も良く、スペースの有効活用にもつながります。

他の設備機器についても、 機能がオーバースペックになっていないかをリスト化して見直すことが重要です。生活に本当に必要な機能に絞ることで、無駄な出費を避けつつ、快適な住まいを実現できます。

設備は必要性を見極めて選ぶ

注文住宅でおすすめの設備を選ぶ際、自分たちの暮らしに本当に必要かどうかを見極めることも大切です。住宅設備の見通しがある程度立ったら、検討中の設備が本当に生活に必要なものかを再確認していきます。具体的には、それぞれの設備について以下のように考えてみましょう。

設備を削った場合の暮らしをイメージし、 設計に組み込まなくても問題ないと思えるようであれば優先順位を下げていくのがポイントです。無駄なコストを抑えながら、ライフスタイルにあった設備を選びやすくなります。

注文住宅の予算オーバーを避ける具体的な方法は「注文住宅のコストダウンを実現!予算オーバーを防ぐ8つの方法と節約ポイント」でご確認ください。

注文住宅でおすすめの設備を選ぶ際に後悔しないためのポイント

注文住宅を請け負う工務店社員のイメージ

注文住宅の設備やオプションを検討する際に大切なのは、 導入後の生活を具体的にイメージすることです。設備を導入することで得られるメリットやデメリットをしっかり考え、実際の暮らしを想像すると、設備選びの失敗を防げます。

注文住宅を計画中は、あれもこれもと魅力的な設備に目が向いてしまうものです。実際に使っている方から 「おすすめの設備」 を教えてもらうこともあるかもしれません。しかし、ご自身の家でも便利なのか、導入する価値があるかどうかは、ライフスタイルによって異なります。新居での生活を十分に思い描きながら、 必要な設備と不要な設備を取捨選択 していくことが大切です。

注文住宅でおすすめの設備選びは、「暮らしに合った選択をする」というのが最大のポイントです。後悔のない理想の住まいを実現するためにも、口コミを信じすぎないように注意しましょう。また、親身になって相談に乗ってくれるハウスメーカーや工務店との出会いも家づくりには欠かせません。過去の建築事例や実績を考慮し、少しでも気になる会社があれば気軽に相談してみるのもおすすめです。

注文住宅の設備選びについての注意点は「後悔しやすい注文住宅の設備13選!時代遅れを避けるために注意したいポイントを解説」を参考にお読みください。

まとめ

注文住宅でおすすめの設備を選ぶ際は、ご自身のライフスタイルに合った設備を慎重に検討する必要があります。記事で紹介した6つの設備やコストダウンの方法を参考に、メリット・デメリットをしっかり考えながら検討すれば失敗しません。設備選びで後悔しないためには、実際の暮らしを具体的にイメージすることが不可欠です。冷静に優先順位をつけ、気になる設備があればハウスメーカーや工務店に相談してみましょう

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