持ち家と賃貸のメリットを徹底比較!どちらが自分に合う?選び方のポイントを解説
持ち家または賃貸のイメージ

家づくりコラム

持ち家と賃貸のメリットを徹底比較!どちらが自分に合う?選び方のポイントを解説

持ち家または賃貸のイメージ

「持ち家と賃貸、どちらが自分に合っているのだろう?」と迷ったことはありませんか。それぞれにメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや将来設計によって最適な選択は異なります。この記事では、持ち家と賃貸のメリットをわかりやすく解説し、どちらを選ぶか判断するためのポイントを具体的に紹介します。

「持ち家」と「賃貸」どちらが良い?迷う理由とは

持ち家と賃貸の最大の違いは「費用負担のタイミング」と「支払い内容」です。

持ち家の場合

賃貸の場合

どちらが経済的かは、将来の計画や収入の安定性によります。そのため、ご自身の年齢やライフスタイル、家族構成を考慮して選択しましょう。

持ち家の特徴とメリット・デメリットを知ろう

持ち家の模型を持つ両手

持ち家には、以下のようなメリットがあります。

ただし、以下のようなデメリットも考慮が必要です。

賃貸のメリット・デメリットと比べることで、自分に合った選択を見つけやすくなります。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

持ち家のメリット:広い家での快適な生活

持ち家の良いところは、広い家でゆったりと生活できる点です。

家族向けの賃貸マンションは、平均で約70㎡(21坪)くらいの広さが主流となっています。一方、一戸建ては平均112㎡(34坪)程度となっています。およそ14坪(28畳)も広く、リビングやダイニングがもう1部屋増えるくらいの広さです。

賃貸住宅によっては階段がなく、床面積を有効に使える可能性もあります。ただし、階段のスペースを差し引いても、持ち家の一戸建ては20畳以上広いケースがほとんどです。広い家は開放感があり、収納スペースも余裕を持って確保できます。部屋をスッキリと片づけやすく、ゆったりとした生活ができるでしょう。

持ち家のメリット:老後の家賃負担から解放される

持ち家の2つ目のメリットは、老後に家賃を気にしなくて済む点です。

賃貸の場合、年金暮らしになっても家賃を払い続ける必要があります。持ち家なら住宅ローンを完済すれば、住居費は非常に少なくなるのが特徴です。固定資産税やメンテナンス費用がかかるのでゼロにはならないものの、毎月2〜3万円を積み立てておけば大体の費用はカバーできます。

家賃もなく、広いリビングやたっぷりの収納スペースがある生活を続けられるのは持ち家の魅力です。定年を迎え、年金で生活を送るようになると家賃の支払いは大きな負担となります。マイホームを持ち家にすれば、老後の住まいに不安を抱かずに人生設計が可能です。

持ち家のデメリット:住み替えが難しい

持ち家のデメリット1つ目は、簡単に引っ越しができない点です。

持ち家を購入してしまうと、別の場所に住み替えるには「家を売る」か「人に貸す」必要があります。家の売却は意外と大変で、住宅ローンの返済にも大きく関係する問題です。築年数がたっていたり、買いたい人が見つからなかったりすると、安い値段でしか売れない可能性があります。また、家を貸す場合も、借りてくれる人が現れるという保証はありません。

家を売ったり貸したりできないまま引っ越すと、住宅ローンの返済と引っ越し先の家賃を支払う必要が出てきます。経済的に大きな負担となってしまうため、転勤や移住の予定がある方は持ち家の購入について慎重に考えましょう。

持ち家のデメリット:地域の役割を担わなければならない場合がある

持ち家の2つ目のデメリットは、地域の役割を引き受けなければならない場合があることです。

居住予定の地域によっては、班長や集金係といった役割が順番に回ってくる場合があります。主に地区の集金や近所の公園を掃除したり、防災訓練に参加したりといった仕事内容です。地域の活動は重要ですが、負担に感じる人もいるかもしれません。

ただし、地域によって役割の内容は大きく異なります。町内の清掃やお祭りの準備を行う地域もあれば、集金が振り込みで済み、清掃を業者に委託するなど、住民の負担がほとんどない地域もあります。土地を購入してマイホームを建てようと考えている場合、下見をしたときに近所の人に聞いてみるのもおすすめです。

持ち家の購入を検討している方は、「建売住宅の購入で後悔しないために知っておきたい5つのチェックポイントと注意点」もお読みください。

賃貸の特徴とメリット・デメリットを知ろう

賃貸に引越し準備をする家族

賃貸には、以下のようなメリットがあります。

ただし、以下のようなデメリットも考慮が必要です。

持ち家のメリット・デメリットと比べることで、自分に合った選択を見つけやすくなります。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

賃貸のメリット:気軽に引っ越しできる自由さ

賃貸の良いところは、引っ越しが簡単にできる点です。

賃貸では住宅ローンがないので、引っ越しに必要なのは「引っ越し費用」と「新しい物件の初期費用」だけで済みます。転勤や転職をした場合だけでなく、新しい場所に住んでみたいと思ったときも気軽に住み替えが可能です。もし隣の住人と相性が悪かったり、迷惑に感じたりする場合でも、賃貸なら引っ越してしまえば問題を解決できます。

ただし、小学生や中学生のお子さんがいるご家庭では、引っ越しによる転校で友達と離れてしまうかもしれません。賃貸でも簡単に引っ越せないと感じるケースが多く、住み替えの気軽さというメリットを感じられない可能性もあります。

賃貸のメリット:税金や修理費の心配がいらない

賃貸の2つ目のメリットは、税金やメンテナンスの負担がない点です。

賃貸では建物や土地にかかる固定資産税などの税金は、オーナーが支払います。住人に支払う義務がないため、税金が高い都会では大きなメリットです。エアコンやキッチンが壊れた場合も、修理費はオーナーが負担します。修理代や保証期間を心配する必要もなく、持ち家よりも家の管理は気楽です。

ただし、自由にデザインや性能を選べないという問題もあります。持ち家の場合は個人の好みに応じて、さまざまな選択肢を検討可能です。しかし、賃貸では一般的にオーナーに決定権があるため自由度は制限されます。持ち家でも長持ちする材料を選べばメンテナンスの頻度を減らし、長期的な出費を抑えられます。

賃貸のデメリット:老後に部屋を借りにくくなる

賃貸のデメリットとして、老後に部屋を借りるのが難しくなる可能性にも注意が必要です。

高齢者が賃貸物件に住んでいる場合、もし部屋で亡くなってしまうと、部屋の汚れや臭いの修復費用が数十万円から100万円以上かかります。また、住民が部屋で亡くなったことを、不動産会社は新しい借り手に3年間は伝えなくてはなりません。次の借り手が見つかりにくく、オーナーが家賃収入を失うリスクもあります。さらに、高齢者はケガや病気で入院したり、年金暮らしで家賃を払えなくなったりする可能性もあります。

若い人と比べてオーナーが不安に感じる要素が多いというのが、部屋を貸したがらない主な理由です。今の賃貸に満足しているという人も、「足腰が弱くなったので1階の部屋に住みたい」「建物が古くなって建て替えが必要になった」などの理由で新しい賃貸物件を探す可能性も十分あります。

賃貸のデメリット:家賃を支払っても資産として家は残らない

賃貸の2つ目のデメリットは、家賃を払っても自分の資産にならないことです。

持ち家の場合、住宅ローンをすべて返し終われば、建物や土地は完全に自分のものになります。しかし、賃貸では毎月家賃を払っていても、家や土地は自分のものにはなりません。「持ち家は資産価値が下がるから買わないほうがいい」という意見も見かけますが、家は人が住んだ瞬間に中古になるので購入価格より下がるというのは自然の流れです。

たとえ購入金額よりも資産価値が下がったとしても、住宅ローンの支払い後には資産として手元に残ります。そのため、賃貸よりも良い選択だと考える人が多く、マイホーム購入は依然として人気です。ご自身がどのような資産を残したいかを考えて、持ち家と賃貸を選ぶと後悔しません。

持ち家と賃貸の費用を比較

持ち家と賃貸の費用比較イメージ

持ち家と賃貸では、費用がかかるタイミングや種類が大きく異なります。持ち家の場合、購入時に物件価格の5~10%程度のまとまったお金が必要です。入居後もローンの返済や固定資産税を定期的に払う必要があります。賃貸は、契約時や引っ越しの際に一時的なお金がかかるだけでなく、家賃に加えて管理費を毎月支払わなくてはなりません。それぞれの費用を解説しますので、持ち家と賃貸住まいを選ぶ参考にしてみましょう。

持ち家にかかる費用と内訳

持ち家の購入時や入居後には、さまざまなコストがかかります。持ち家の一般的な費用は、主に以下の通りです。

マイホーム購入時にかかる費用

購入費用土地や建物の代金
税金・不動産取得税・登録免許税・印紙税など
住宅ローンの費用・事務手数料・保証料・印紙代・団体信用生命保険料など
その他の費用・仲介手数料・地盤を強くするための費用・外構工事(庭や駐車場を作る費用)など

入居後にかかる費用と支払い頻度

住宅ローンの返済毎月支払う
固定資産税や都市計画税毎年支払う
火災保険料毎年または更新時に支払う
メンテナンスやリフォーム費用必要に応じて支払う
修繕積立金や管理費、駐車場代分譲マンションの場合、毎月支払う

持ち家を検討する場合は費用の内訳を把握して、予算やライフスタイルに合うかどうかを検討しましょう。

賃貸住宅にかかる費用と内訳

賃貸住宅では、契約時や入居中、退去のタイミングで支払いが必要です。それぞれの主な内容は、以下の通りです。

契約時にかかる費用

敷金・礼金部屋を借りるときに支払う費用。敷金は退去時の修理費用として使われ、礼金は返ってこない。
仲介手数料不動産会社に支払う

入居期間中に支払う費用

家賃毎月支払う
管理費・共益費・駐車場代建物の管理や駐車場を使うために毎月支払う
家財保険家財が壊れた際に備える保険で、更新時に支払いが発生

退去の際にかかる費用

退去費用部屋の修理やクリーニングのために必要
引っ越し費用新居に移るための費用

賃貸住宅を借りるときは一時的にまとまったお金が必要となるため、ご自身の予算に応じた部屋選びが重要です。

持ち家?賃貸?タイプ別おすすめの住まい選び

持ち家と賃貸の物件選びをする家族

持ち家と賃貸には、それぞれ向いている人の特徴があります。持ち家は、収入が安定していて、家族と安心して暮らしたい人や、家を資産として残したい人に向いています。一方、賃貸は、転勤や生活の変化に合わせて住む場所を変えたい人や、住宅ローンを組みたくない人に最適です。持ち家と賃貸の特徴を十分に理解して、ご自身の生活や将来の計画に合った住まいを選びましょう。

持ち家が向いている人の特徴

持ち家が向いている人には、次のような特徴があります。

収入の安定性や将来の計画を考え、転居の可能性が低いという可能性も視野に入れておくと安心です。

賃貸が向いている人の特徴

賃貸住宅が向いている人には、次のような特徴があります。

ただし、賃貸ではずっと家賃を払い続ける必要があるため、老後のお金が足りなくならないように注意しましょう。

まとめ

持ち家と賃貸のメリットを比較すると、最適な選択肢が見えてきます。持ち家は安定した収入があり、家族と安心して暮らしたい方に最適です。一方、賃貸はライフスタイルの変化に柔軟に対応したいという方に適しています。それぞれのメリット・デメリットを理解し、生活スタイルや将来の計画を考えた上で、ご自身に合った住まいを選びましょう。

注文住宅の購入をお考えの方は、「家づくり初心者が後悔しないための完全ガイド!注文住宅を建てる手順と成功の秘訣を徹底解説」の記事をぜひお読みください。

家づくりコラム一覧へ戻る